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正しい杖の持ち方、歩き方

リハビリ

櫻訪問リハビリテーションの櫻本でございます。

福祉用具では「歩行器とシルバーカーの違い」をご紹介しましたが

さて、今回は「正しい杖の持ち方、歩き方」です。

高齢者施設ではもちろんの事、街中でも杖を突いて歩いている方をよくよく見かけるかと思います💁‍♂️

杖を持っている方を見ていると、意外と皆さん正しい持ち方ができていない事が多い様に思います。

福祉用具業者さんや病院で指導された経験がある方もいらっしゃると思いますが、月日が経つにつれ自分流になってきていませんか?

今一度正しい持ち方を再確認・知らなかった人は今から覚えて怪我をしない様な使い方を覚えていきましょう❗️

目次

杖の持ち方

まずは正しい持ち方を見ていきましょう❗️

【正しい持ち方】

A:人差し指と中指の間に杖を持つ⭕️

B:人差し指を杖に沿わせる⭕️

C:杖の端を持つ❌

ご家族様、皆さんはどのように持っていますか?危ない持ち方はしていませんでしたか?

A・Bに持ち方は好みがあるので、持ちやすい歩きやすいで選んで下さい🙆‍♂️

それ以外の持ち方になると過度に力が入ってしまったり、手首を痛めたり、体重を掛けずらかったりと転倒・怪我のリスクがあるので持ち方を変える事をおすすめします❗️

また、意外な落とし穴では杖を持つ手は利き手ではなく

【 杖を持つ手は「悪い足の反対の手」で持ちます 】

どちらの足は悪くないけど、転ばぬ先の杖で使っている人は使いやすい手で良いと思います。

気になる人は病院などで相談してみて下さい✨

杖の合わせ方

杖の長さを調整できるので身体に合った長さに調節する事で力が入りやすくなり、歩きやすくなります

①足の小指の外側15㎝のところに杖を突いたとき、 肘関節が約30度の角度になる長さ

②床面から足のつけ根(大転子)までの長さ

③腕を垂直に降ろした時の手首(橈骨茎状突起)高さ

※全て靴を履き、立った状態で合わせて下さい。

身体の部位を目安にして長さを合わせますが、注意が必要なので②だけで合わせてしまう事です❗️

腰の曲がりや不良姿勢も考慮し、長さを合わせた方がより身体に合った長さになります。

なので、①と③を合わせた方法をとった方がより身体に合った長さになります😁

使っている杖の長さを確認してみて下さい❗️

杖の歩き方

皆さんはちゃんと杖を突いて歩けていますか?

実は杖を使った歩き方には「杖と足をつく順番」があります。2種類ご紹介します❗️

3動作杖歩行

①杖を前に出す

②悪い足を前に出す

③良い足を前に出す

3動作が終わると足が揃う様になります

2動作杖歩行

①杖と悪い足を同時に前に出す

②良い足を前に出す

3動作に比べ杖と悪い足を同時に出すので、歩行スピードは早くなります。

ご病気や身体状況により、上記の通りの指導をしない場合もあります。

リハビリ病院などで指導された方は上記の杖歩行ではなくても、問題ありません。

私も違う形で指導した事があります。その人は、杖と良い足を同時に前に出して、次に悪い足を出す歩き方を指導しました。細かい話は割愛しますが、身体状況的にその方が歩行スピードも安定性も獲得できたからです🤔

◯階段では

階段の上り:良い方の足から上る

階段の下り:悪い方の足から下る

必要以上に体重を掛けずに歩く事もポイントです❗️

まとめ

日常的に杖を使用している人は知っている事が多かったかもしれませんが、実は知らない人は多いのではないでしょうか?

杖歩行には練習が必要です❗️

平地を歩く時と階段を上り下りする時に頭で考えながらではなく、自然と動作ができない転倒リスクになってしまいます💦

杖を使えば外出できたり、疲れが軽減できる、歩行が安定する。

杖を使う事を嫌う方もいらっしゃいますが、歩けないより歩けた方が何倍も楽しく活気ある生活にできると思います✨

参考

1)大道整形外科 杖歩行について

2)前橋地域リハビリテーション広域支援センター コラム:杖のコツ