フレイルが進む原因と食事法
健康2024-06-19
櫻訪問リハビリテーションの櫻本でございます。
前回は「サルコペニア」についてお話ししましたので、今回は「フレイル」についてお話していこうと思いますが、「サルコペニア」と「フレイル」の違いはなんでしょうか?
サルコペニアについてはこちらを読んでみて下さい→「サルコペニアと筋肉と指輪っか」🙇♂️
2つの違いは定義の範囲の広さにあります。
「フレイル」とは身体的・社会的・精神的(認知機能)の低下による虚弱と広い範囲を指します。
フレイルの広義の中に、サルコペニアとロコモティブシンドロームも含まれると言う事になります。
豆知識
英語の「Frailty(フレイルティ)」が語源
日本語に訳すと「虚弱」や「老衰」、「脆弱」などを意味します
「フレイル」と「サルコペニア」は絡み合って関係してきます。
フレイルの原因と低栄養、そして食事のお話していこうと思います❗️
目次
フレイルとは?
定義づけは分かりましたが、フレイルとはなんぞや?となっていると思いますので、より詳しくお話しします❗️
「フレイル」は健康と要介護の中間にある状態を指し、徐々に身体機能や認知機能の低下が現れるその過程にある段階を「フレイル」と呼びます。
フレイルの状態になれば、風邪をひいて肺炎になったり身体機能の低下から転倒・骨折しそのまま寝たきりになってしまう事も❗️入院生活が長引けば、認知機能の低下も進み何が何だかわからない…なんて事になりかねません❗️
ご家族や友人、知人がいち早く気付き、対応すればまた健康な状態へ戻る事ができ、要介護状態へ移行する可能性を減らす事が出来ます。
フレイルの原因と進行
フレイルの原因は
①身体的活動の低下 「筋力低下」「低栄養」「運動器障害」
②精神・心理的活動の低下 「認知症」や「うつ」で気力・意欲の低下
③社会の繋がりの低下 「独居」や「閉じこもり」孤独になると精神面にも影響
フレイルの主な原因はサルコペニアと低栄養です。
筋量が減少し基礎代謝が落ちるとエネルギー消費量も低下すると食事に影響を及ぼし、低栄養を招いてしまします。
上記のこうしたサイクルの悪循環でフレイルが形成・進行していってしまいます❗️
フレイルのセルフチェック❗️
【セルフチェック項目】
項目 | 評価基準 |
体重減少 | 6か月で、2kg以上の(意図しない)体重減少 |
筋力低下 | 握力:男性<28kg、女性<18kg |
疲労感 | (ここ2週間)わけもなく疲れたような感じがする |
歩行速度 | 通常歩行速度<1.0m/秒 |
身体活動 | 1.軽い運動・体操をしていますか? 2.定期的な運動・スポーツをしていますか? 上記の2つのいずれも「週に1回もしていない」と回答 |
5つの評価基準のうち、3つ以上に当てはまるとフレイル、1つまたは2つ当てはまるとプレフレイル、いずれも当てはまらないは健常となります。
前回お話しした、指輪っかテストも一緒に行うとより理解が深まると思います🙆♂️
皆さんの結果はどうでしょうか?
ここでフレイルやプレフレイルに当てはまった人は生活習慣を見直して、食事と運動を意識して健康な状態へ戻していきましょう❗️
脱❗️低栄養❗️
フレイルサイクルでも書きましたが、フレイルの主な原因はサルコペニアと低栄養と言えるでしょう。
低栄養になれば、筋肉も減少してしまうのでサルコペニアにまっしぐら❗️とならない様に食事を気をつけなければなりません❗️もちろん運動も必要です❗️
ここでは食事に着目し、東京都福祉局の「食べるフレイル予防」をご紹介します💁♂️
①毎日7品目以上の食品を食べよう!
色々な食品を食べると栄養状態を良好に保つ事ができるそうです。
以下の10の食材のうち、最低でも4点以上、できれば7点以上を目指しましょう❗️
合言葉は「さあにぎやか(に)いただく!」
さかな
あぶら
にく
ぎゅうにゅう
やさい
かいそう
いも
たまご
だいずせいひん
くだもの
こう見ると7品目以上も食べれていないかも知れませんね💦
②たんぱく質をしっかり取ろう!
高齢者の多くはたんぱく質不足になりやすく、お肉をあまり食べれなくなったとよく耳にします💦
高齢者が1日に必要なたんぱく質量の目安として、1.0~1.2g×体重(kg)が推奨されています❗️
たんぱく質を含む食材をすべて片手に乗るくらい食べることが目安になると言われています。
※参考資料:東京都福祉局 食べるフレイル予防より
最近ではサバの缶詰が人気ですが、たんぱく質を取るのに魚の缶詰や豆腐を活用するにもあり❗️
③みんなでおいしく、楽しく食べよう!
食べる事は身体の栄養だけでなく、心の栄養になります。
人と人とのつながりで、閉じこもり解消や身体活動・社会活動の増加になりますね❗️
まとめ
フレイルとサルコペニアの関係は分かりましたでしょうか?
前回サルコペニアで運動をご紹介しているので割愛しました。運動何をしたらいい?とお悩みの方はぜひ「サルコペニアと筋肉と指輪っか」をお読み下さい🙇♂️
食事をする時に意識したい点やたんぱく質量にスポットを当て、お話しさせて頂きました。
フレイルが進行すると嚥下機能の低下も招き、より低栄養へ向かってしまいます❗️
なんだか体力がなくなったな・つまづく事が増えた・人に会う、外へ出るのが億劫になった
このような事に心当たりがある、ご家族や友人、知人の方がそうかも!?と思ったらチェックリストを活用して下さい。
徐々に身体の機能が低下しているかも❗️
まだ大丈夫と思わずに、食事と運動を意識してみましょう。
ご不安あれば、まずはご家族や病院に相談して下さい🙇♂️
櫻訪問リハビリテーションでは、介護施設へ入居しているご利用者様のサルコペニア・フレイル予防も承っています❗️
運動機会が少ない、施設内での活動量が低下している、最近よくむせ込むなど何かお手伝いが出来ると思います。
不良姿勢や筋力低下・ご病気の後遺症など、リハビリで改善する事もあります。
自費訪問リハビリなので、通わず・定期的な運動機会が確保が出来ます❗️
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