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応急処置の基本のキ!

リハビリ

櫻訪問リハビリテーションの櫻本でございます。

介護施設での転倒事故は防ぎたくても防げない事故が存在すると軽くXで触れました。

事故が発生した時に必要最低限の処置はしなくていけない事があるかもしれません❗️

予備知識があればとっさの時に役立ち、転倒により受傷した傷の予後も良くなる事もあります。

スポーツをやっていた人であれば知っている知識かもしれませんが、復習して頂ければと思います😁

※これから一般的な転倒直後に行う応急処置をご紹介しますが、あくまでも応急処置であり治療ではありません。緊急性が高い場合は迷わず救急搬送・ドクターコールをし指示を仰いで下さい。

自己判断は禁物です。

目次

転倒直後にRICE処置

どこかで聞いた事、勉強した事があるかと思いますが、改めてご説明していきます。

Rest 安静

→損傷した組織などを安静に保つ

Ice 冷却

→損傷部位を冷やし出血を抑える

Compression 圧迫

→圧迫により内出血や腫れを抑える

Elevation 挙上

→損傷部位を持ち上げ、腫れや浮腫みを減少

ざっくりとした説明ですが、概ねこんな感じの理由で行われています。

受傷直後から炎症反応が出ている時期に実施される処置です。

あれ?RICE処置って古くない?と思ったそこのあなた、さすがです✨

「P」が足りませんね🤔

最近では「PRICE処置」が主流と言われ、「Protection(保護)」が追加されています❗️

Protection 保護

→損傷部位を固定・保護し損傷拡大を防ぐ

◯RICE・PRICE処置の目的は…

出血・腫れを防ぎ、炎症反応を早期に終わらせ治癒過程を早める目的❗️

PRICE処置の適応とは?

どんな怪我が「PRICE処置」の適応なのでしょうか?

打撲(ぶつけた)

捻挫(ひねった)

肉離れ(筋挫傷)

転倒した時は、どこかにぶつけたり、つまづいて足首をひねったりと想像しやすいと思います🤔

そして、転倒後から72時間まではPRICE処置を続けて下さい。

転倒し受傷後から徐々に炎症反応が出てくるので、腫れや痛みを緩和する為に続けた方が良いでしょう

状況に応じて、病院へ受診も検討しましょう❗️

小ネタ

最近では、「PEACE & LOVE」という新しい応急処置法があります。

ご参考までに見てみて下さい。

Soft tissue injuries simply need PEACE & LOVE

出血時の対応

血が出るだけでびっくりして気が動転してしまいますよね💦

高齢者は血管が脆く、血液サラサラの薬を飲んでいるので出血や皮下出血しやすいです❗️

確認項目と応急処置を見ていきましょう。

確認項目

出血部位の確認

→頭部や顔面は非常に注意が必要です。四肢は骨折を疑い、注意深く観察しましょう。

意識レベル

→意識があるか、会話ができるか、状況を説明できるかなどを確認します。

バイタルサイン

→血圧・脈拍・SATを確認します。

頭部や顔面を打っている場合は注意が必要です。意識レベルを確認し、異常があればすぐに救急搬送して下さい❗️

応急処置

傷の洗浄

→汚れがある場合はこすらずに水道水で洗い流しましょう。部位や状況によっては出来ない場合があるので、状況に応じて行って下さい。

圧迫止血

→ゴム手袋やビニール袋を用いて、清潔なガーゼやタオルで強めに圧迫し止血を行います。血が止まるまで圧迫を続けて下さい。

※あくまでも応急処置です。緊急性が高いと判断したら迷わずに救急搬送して下さい。

まとめ

事故や緊急対応は施設ごとにマニュアル化されている事が多いと思います。

その際は、マニュアルに従いながら必要に応じて「RICE処置」「PRICE処置」をやって見て下さい😁

再三の事ではありますが、頭部外傷を伴う際は意識レベルの確認❗️これは徹底しましょう❗️

異変がある・不安に感じた場合は近くにいる職員へ応援、看護師へ相談、ドクターコールをしましょう。

危ないと思った時は迷わず救急搬送をして下さい❗️

RICE・PRICE処置の他に「POLICE処置」というものもあります。進化してますね🤔

気になる方は見てみて下さい✨ (怪我後の早期管理について 〜RICEからPOLICEへ〜)

よろしくお願いします🙇‍♂️